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Blogスタッフブログ

2024/03/19 コラム

大地震など災害時に役立つ住宅設備とその具体的な使い方

地震などによって停電や断水をした時に備えて役立つ記事です。新築時に導入しておくと後悔しにくい、役立つ住宅設備機器を紹介。太陽光発電や蓄電池、エコキュートの災害時の具体的な使い方やイメージもわかるような内容になっています。保存版の記事です。

 

 


 

 

 

東南海トラフも危惧される東海地区ですが、実際に大きな地震が来た時に停電やライフラインが断絶されてしまったことを考えてみたことはありますか?

ご家族で集合場所などを考えたり、防災用品を備蓄されている方も多いと思いますが、今回は導入しておくと便利な住宅設備や、実際の使い方などをまとめました。

新築前に、災害にまつわる知っておくとよいポイントを解説していきますので、ぜひ家づくりの参考にしてください。

 

それでは、今回の記事の要点から見ていきましょう。

 

・意外とオール電化は災害に強い。ガスや水道は普及が遅いが、トイレは水があれば流すことはできる(タンクレストイレでも)

・災害時に役立つ住宅設備は、太陽光発電・蓄電池・エコキュート

・太陽光発電があれば、コンセント1個分の電気は昼間に作り出すことができ、蓄電池があればなお安心感が高い

・エコキュートはお湯を常に貯めているため、断水時に温かいお湯を取り出すことができ(熱湯に注意)、さらにはトイレを流すときなどにも使える

・地震で住み続けられる家であるためには、耐震等級3が必須

 

 

 

 

1. 「災害が起きるとオール電化は弱い」は嘘

 

出典:日本気象協会 tenki.jp

 

災害が起きるとオール電化は不安…と思われている方も多いのでは?

 

しかし、結論からお伝えするとむしろオール電化の方が災害に強いです。

上図は、ライフラインが普及するまでの日数ですが、電気は1週間以内に普及しているのに対し、水道やガスはどうしても地中の埋設管が被災しやすく普及が困難を極めます。

そのため、まず災害時に一番早く普及するのが電気であること、そしてその電気で全てまかなえるオール電化が一番安心感が高いと言えます。

 

また、気象庁なども電気がもっとも早く普及することから、それを見越した備蓄品なども紹介しています。

出典:日本気象協会 tenki.jp

 

 

電気が早く普及することから、ポットやIHクッキングヒーターなどを持っておくと、今ガスを使っている方も調理などがしやすくなります。

一方でカセットコンロも調理という面では持っておくとよいアイテムでもあります。

 

そして、水道に関してはオール電化でも関係なく、地域によっては普及が遅いことが想定されます。

そのため、給水タンクや給水袋は複数備蓄しておくとよいでしょう。

この給水タンクの水は飲用だけでなく、トイレを流すときにも使えるため簡易トイレの代わりとして持っておくとよいです。

1-1. タンクレストイレは停電時でも流せる

 

画像引用:パナソニック

 

 

大信でも標準的に採用しているタンクレストイレ。「停電時は流せるの?」という質問がよくありますが、答えは「流せます」。

停電のみ、断水のみ、停電+断水という3パターンの状況が考えられますが、これらの3パターン、いずれもトイレは使うことができます。

以下では、TOTOのネオレストを例に取り上げますが、パナソニックやLIXILのトイレでも似たような使い方で乗り切れます。

出典:TOTO・ネオレスト取扱説明書

 

 

このように、タンクレストイレでも「通常通り用を足す」→「5L~8L程度の水を便器ボウルに入れる」→「水を継ぎ足しておく」という動作でトイレが使えます。

このため、トイレ1回で結構な水の量が必要になるため、給水タンクなどが複数必要になってきます。

 

 

 

2. 災害時に役立つ住宅設備

それでは、新築時に導入しておくと便利な設備を紹介していきます。

2-1. 太陽光発電

 

出典:JPEA 太陽光発電協会

 

太陽光発電があれば、停電してもコンセント1個分の電気を昼間に作り出すことができます。

 

もちろん、昼間で晴れていることが条件にはなりますが、100V・1500Wまでの電気が使えます。

これは、簡単に言えばコンセント1個分の電気となり、機種によって異なりますが、パワーコンディショナー本体にコンセントを刺す場合と、非常用のコンセントがある場合と2つのパターンにわかれます。

※パワーコンディショナー:太陽光発電パネルで作った電気を、宅内で使える電気に変換する機械

 

この「自立運転」によって、炊飯器でご飯を炊いたり、テレビを見たりスマートフォンの充電をしたりすることが可能となります。

2-2. 蓄電池

 

出典:目黒区HP

そして、太陽光発電に加えて蓄電池があればなお安心感が高いです。

 

蓄電池は大きく分けて2つの種類がありますが、災害時に太陽光発電と連携がしやすい蓄電池は「ハイブリッド型蓄電池」です。

ハイブリッド型蓄電池は、太陽光発電で発電した電気をたくさん蓄電池に充電することができるため、複数日に渡って停電する場合は心強い存在です。

 

出典:パナソニック・カタログ

 

災害時に必要な容量は1日で約7kWhと言われていますが、7kWhの蓄電池で使える家電製品と時間は上図のとおりです。

普段と同じとはいかないものの、最低限の生活はなんとかできることがわかります。

 

エアコンを運転すると急激に容量を使ってしまうため、夏・冬にエアコンまで使おうとすると10kWh以上の容量が必要になる上に、設置費用が高くなってきますのでコストとのバランスを冷静に考えましょう。

2-3. エコキュート

 

画像引用:パナソニック

 

エコキュートは、オール電化のアイテムの1つで、昨今は補助金も出るため注目度の高い設備です。

 

ガス給湯器との大きな違いは、お湯を貯めるタンクがあること。

一般的な4人家族向けであれば370L、大きめの容量が欲しい方は460Lとなっています。

このタンクの中に60℃~最大80℃程度のお湯がたまっており、水と混合させて40℃前後のお湯として宅内で使用する仕組みになっています。

おおむね、常時高温のお湯が満タンになっているわけではなく、節電モードなどにしている場合は一部の水は温度が低くなっています。

また、このお湯はそのままの飲用はメーカー側も避けてもらうよう勧告しており、飲用にする場合は、一度煮沸してからにしましょう。(タンク内の衛生環境が保証できないため)

 

◆エコキュートは停電時でも蛇口からお湯が出る

 

出典:パナソニック・エコキュート取扱説明書

 

 

エコキュートはお湯を常にある程度貯めているため、断水時にも温かいお湯を取り出すことができます。

断水時はタンクの下部から直接お湯を取り出す方式もありますが、断水していなければ(停電のみ)多くの機種で蛇口からお湯が出てきます(水圧でタンク内のお湯が押し出される)

 

ただし、高温のお湯がそのまま出てくる可能性もあり、やけどに注意しながら使って頂くことと、機種によっては対応できないものもありますので、改めて取扱説明書などを読んでみましょう。

 

このエコキュート内のお湯は、さきほど解説したトイレを流すときなどにも使えるため、必要以上に生活用水を備蓄しておくこともなく安心感が高い設備です。

 

3. 家に住み続けられる前提は耐震等級3の家

 

 

このように災害時に役立つ設備を紹介してきましたが、これも家がそのまま住み続けられる前提で解説をしています。

家が崩れてしまっては元も子もありませんので、そのために必要な前提としては耐震等級3が必須要件となります。

 

 

大信では、建売でも耐震等級3の設計を標準としており、安心感の高い家になっています。

気になった方は、ぜひ建売・土地もチェックしてみてください。

 

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