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2024.04.01 Monday

樹脂サッシは劣化しないの?新築で知っておくべき樹脂サッシのキホン

Category : お役立ちコラム




新築で標準化しつつある樹脂サッシ。樹脂と聞くと弱弱しいイメージはないでしょうか?使われている素材の解説や、樹脂サッシにすることによるメリットや効果をわかりやすく解説していきます。またコストとのバランスなど注意すべきポイントもお伝えします。




新築やリフォームでも注目されている「樹脂サッシ」について、わかりやすく基本的なポイントを解説していきます。

 

樹脂と聞くと、日光で劣化とかしないの?と思う方も少なくないでしょう。

 

そんな気になる耐久性や、導入する効果などを当記事ではお伝えします。

 

それでは、今回の記事の要点から見ていきましょう。




・樹脂サッシは世界中で使われており、ドイツやアメリカでは6割以上が樹脂サッシ。日本の断熱の基準は世界に比べて遅れている。


・樹脂サッシには塩ビ系樹脂(配管などにも使われている樹脂)が使われており、紫外線にも耐性が強く、数十年では劣化の心配は不要。


・アルミサッシに比べて熱を伝えにくいことから、断熱性能を向上させやすく、冬の「隙間風」を防いだりすることができる。


・健康に良いとされている室内温度は18度以上となっていますが、無暖房でキープするのも良いが建築コストが急激に上るため、適度な断熱性能と暖房機器を組み合わせることがおすすめ。

 



1. 世界中で普及が進んでいる樹脂サッシ

 

出典:YKKAP株式会社

 

まず樹脂サッシは世界中で使われており、実はドイツやアメリカでは6割以上が樹脂サッシになっています。

 

日本は長らくアルミサッシが多く使われていましたが、昨今は樹脂サッシの耐久性・断熱性の良さが見直しされています。

 

ちなみに、樹脂サッシはサッシのフレームがアルミではなく樹脂になっているものです。

 

屋内側と屋外側、それぞれで樹脂 / アルミ を組み合わせた商品もありますが、屋内・屋外ともに樹脂のタイプがおすすめです。



1-1. 日本の断熱基準は遅れている?

出典:YKKAP株式会社

 

実は、日本の住宅の断熱の基準は世界に比べて遅れています

 

省エネ先進国であるドイツは、全土で日本の北海道の基準よりも厳しい断熱基準となっており、世界を見てもトップレベルの断熱性能で、日本からも有識者が学びに行くことが多い地域です。

 

また意外かも知れませんが、中国でも全土で北海道エリア並みの断熱基準となっています。昔のイメージとだいぶ違うのではないでしょうか?

 

アメリカの温暖な地域ですら、日本の東北地域と同等の断熱基準になっており、いかに日本の断熱基準が今まで「緩かった」かが分かります。



2. 樹脂サッシの耐久性

出典:YKKAP株式会社

 

さて、” 樹脂サッシ ” と聞くとみなさんはどんなイメージでしょうか?

 

樹脂=プラスチックで、「屋外で劣化しやすいバケツ等のイメージ」がある方は、本当に耐久性は大丈夫?と思う方もいらっしゃるでしょう。

 

しかし、樹脂と言っても様々な種類があります。

 

何十年も住み続ける住宅に使われることを想定し、樹脂の中でもサッシに使われる素材は、塩ビ系樹脂(配管などにも使われている樹脂)が使われています。

 

みなさんが想像する劣化が心配される樹脂は、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)といった素材で、同じ樹脂でも全く違う素材になっています。

 

樹脂サッシとしては20年以上の実績もあり、紫外線にも耐性が強く、数十年で劣化の心配も不要です。



2−1. アルミと同等の強度がある

 

しかし、どうしてもアルミに比べて弱々しいイメージはありませんか?

 

このあたりも心配不要です!

 

各サッシメーカーで、重いガラス戸をはめ込む剛性試験を実施し、30年以上の耐久性とアルミサッシ同等の強度を確保しています。

 

また、地震などの耐震性は構造躯体で支えているため、サッシの素材は関係なく耐震等級などにも影響しません。



3. 樹脂サッシの断熱性

 

それでは、なぜアルミサッシに対して樹脂サッシは断熱性がいいのか?

 

答えは、アルミに比べて熱を伝えにくい素材であることから、家全体の断熱性能を向上させやすいのです。

 

また、この「高い断熱性のおかげ」で、冬の「隙間風」を防ぐ効果もあります。




 

 

まず、上図は季節ごとの屋内 / 屋外 の熱の出入りを表しています。

 

昔の家でよくある「アルミの単板ガラス」の場合、夏は屋外の熱の約7割が窓から入り込み、冬には家の熱の約5割が窓から逃げていました。

 

この状態から、窓を「樹脂+複層ガラス以上のグレード」に性能アップすると、窓から出入りする熱が大幅に減って、夏・冬ともに快適な室内空間を作りやすくなります

 

要するに、冷暖房の効きが良くなったりすることで、快適に過ごせるだけでなく、電気代をはじめとした光熱費を抑制することにもつながります



3−1. 冬に肌寒い理由は隙間ではなく断熱?

出典:YKKAP株式会社

 

先ほど、少し触れた「隙間風」ですが、よく昔の家では「隙間風が吹いて寒い」と言うことがあります。

 

少し古いアパートにお住まいの方であれば、体感として冬に窓まわりで隙間風のような冷気を感じることもあるでしょう。

 

しかし、これは本当に隙間があってそこから風が入り込んでいる可能性は低く、もっと違う理由があります。

 

その原因は「コールドドラフト」という現象であることが多いです。

 

出典:YKKAP株式会社

 

コールドドラフトとは、部屋の空気が窓まわりで冷やされて、冷気となって足元に流れ込む現象です。

 

窓サッシや壁の断熱が不十分な際、冬に起きる現象となっており、足元が冷える原因にもなります。



3−2. 樹脂窓の断熱効果

出典:YKKAP株式会社

 

このような、冬の場合を想像してもらうとイメージしやすいですが、上図は窓の性能の違いによるサーモグラフィ画像です。

 

上図の右では、よくある昔ながらのアルミサッシ+1枚ガラスの窓サッシで、表面温度は10度を下回り、サーモグラフィーでも青黒くなっています。

 

このような窓の場合、コールドドラフトが起こりやすく、暖房をしていても窓の周りで室内空気がすぐに冷やされてしまいます。

 

一方、樹脂サッシ+複層ガラスの左の場合、青い部分は一部のみで冬の寒さをシャットアウトできていることがよく分かります



3−3. 健康的な室内温度の実現方法

引用:LIXIL

 

WHO(世界保健機関)は「WHO 住宅と健康ガイドライン」の中で、世界の医学論文を参考に、冬季室温18度以上、夏季室内熱中症対策などの推進を各国に勧告しています。

 

医療系の研究機関で推奨されている室内温度も18度以上とされており、室内温度の安定が上図のように各種疾患の改善割合にも表れています。

 

高性能な窓や断熱材を組み合わせることで、冬季でも室内温度が無暖房で18度を下回らないような超高断熱の家も実現できますが、建築コストも大幅にアップすることを忘れてはいけません

 

適度な断熱レベルがあれば、暖房機器を組み合わせることで、省エネで18度以上にキープすることも可能なため、断熱にかける初期費用についてはバランスをよく考えましょう

 

家づくりで高い性能を求めるのは悪いことではありませんが、建築コストと効果とのバランスも考えた設計が大事です。



4. 大信では樹脂を使った窓とZEH以上の断熱性能

愛知県西尾市で土地・建売をメインで事業をしている大信では、新規で建築する物件をZEH基準の断熱・省エネ性で設計・建築しています。



4−1. 樹脂サッシを採用した事例(D's town 上町横町屋敷F棟)

 

D's town上町横町屋敷F棟

 

樹脂サッシで、Low−E複層ガラスを使った建売物件です。

 

パナソニックのテクノストラクチャー工法により耐震等級3を実現し、断熱性・省エネ性だけでなく地震にも安心の家になっています。



4-2. 大信の施工事例や相談はこちらから

大信では、土地や建売を西尾市を中心に販売中です。

 

気になった方はぜひ、こちらから建売や土地の情報もご覧ください。

 

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