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2024.09.26 Thursday

オール電化の家で太陽光発電システム・蓄電池をセットにした方がイイ理由

Category : お役立ちコラム

 

 

オール電化であれば、太陽光発電システムをセットで導入することがおすすめ。その理由をわかりやすく解説していきます。オール電化(時間帯別契約)のデメリットを打ち消す太陽光発電の効果や、蓄電池のキホン・懸念事項をピックアップして紹介していきます。

 

 

今回は、オール電化とセットで取り入れることがおすすめな太陽光発電システム、そして蓄電池のキホンをわかりやすく解説しています。

太陽光発電って本当に入れた方がいいの?元が取れないって聞いたけどどうなの?蓄電池はまだ早いんじゃないの?

こんな疑問をお持ちの方、ぜひ参考にしてみてください。

 

それでは、今回の記事の要点をみていきましょう。




・オール電化のデメリットを打ち消すためには、太陽光発電システムが必要


・太陽光発電システムにおいては「売電」よりも、電気代を圧縮する効果(自家消費)に注目すべき


・蓄電池自体は元が取れる頃には寿命が来る、といわれているが、この寿命とは初期値から比べて半分程度しか充電できないレベルに劣化することを指し、全く使えなくなるわけではない


・オール電化にするなら太陽光発電システムを導入することをおすすめします

 

 

 

 

1. オール電化のデメリットは昼間の高い電気代

 

出典:中部電力

 

オール電化は、ガスと比べるとランニングコストを圧縮できたり、災害に強いなどのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。

 

そのデメリットとは、時間帯別契約の単価にあります。(中部電力はスマートライフプラン

時間帯別契約とは、深夜時間帯の電気単価が安い代わりに、日中の電気単価が高くなっていることです。

いわゆる深夜電力と呼ばれる単価は魅力的なのですが、昼間は深夜時間帯の電気単価が2倍以上となっています。

ガス併用の時によく使われる「従量電灯B」との単価と比べても、かなり高い単価設定になっており、この時間帯別契約にすると、昼間に電気を買う量を減らす必要があります。



2. 太陽光発電は電力会社から電気を買う量を減らせる

出典:神奈川県

 

太陽光発電があるとき、晴れていると上図のように発電電力が生まれます。

太陽光発電というと、緑の「売電」の部分に注目が集まりがちですが、昨今は売電単価も16円(24年度)となっており、以前に比べて価格が下がっているため、本当に注目すべきポイントは赤の「自給自足」と書いてある部分といえます。

 

太陽光発電の用語では「自家消費」といい、発電した電気を自分で使うことを指します。

自家消費をすることで、先ほど解説した平日日中 38.8円(休日 28.61円)の高い単価の電気を買わずに生活を送ることができます。

 

2-1. 自家消費の効果は年間で約10万円

出典:パナソニック・エネピタシミュレーション

 

この自家消費の効果は、年間で約10万円の節約につながります。(岡崎市・5.28kW設置)

 

自家消費の効果は「HEMS」などのエネルギーを管理するシステムで測定しないと実感しづらい部分ではありますが、5kWの太陽光パネルを設置すると年間での発電量は約6,700kWhになります。

自家消費する量は、この年間発電量の平均33%程度(パナソニック調べ)になると言われています。(日中の在宅の有無で差があります)

 

上記のパナソニックのシミュレーションでは、自家消費として約10万円の効果が出ており、この効果は見逃せないです。



2-2. 売電の効果もまだ期待できる

 

一時に比べて売電の単価が下がってきたとは言え、上記のシミュレーションからすると年間で約3.6万円の収入が期待できます。

 

こちらの売電効果を合算すると、年間での太陽光発電の効果としては、約14.6万円となります。

 

屋根の形状や設置できる方位などで若干変動があるにしても、この効果は電気代が高くなっている今、そして電気代が今後高くなると予想されている将来にも、設置して損はないと言えるでしょう。

 

 

3. 蓄電池はさらに節約+災害対策として有用

 

太陽光発電の弱点としては、雨天時には発電量が期待できないことと、日没してしまうと効果が切れてしまうことです。

また、自家消費して余った電気は安い単価で売電されてしまうため、これも少し勿体ないですよね。

このようなデメリットをカバーするのが、住宅用蓄電池です。



3-1. 住宅用蓄電池は2つの使い方がある(普段時)

出典:ソーラージャーナル

 

蓄電池は、災害時のためだけのモノと思われがちですが、日常生活においても活躍します。

 

太陽光発電で発電した電気を売らずに、蓄電池に貯めるような使い方がもっとも主流です。

そして夜になって、太陽光発電の発電量が落ちてきたタイミングで、蓄電池から放電して電気を使います。

この操作は、自動でやってくれるため、普段の生活において何か操作や切り替えをすることはありません。

 

また昨今の蓄電池は、インターネットと接続できるタイプもあり、翌日の天気予報から予測して、必要な時だけ自動で深夜電力を充電したりするような機種もあります。

 

いずれも、目的としてはできるだけ安い単価の電気を、自家消費するためになっており、蓄電池があることでエネルギーの自給自足に近い生活ができるようになります

もちろん、電力会社との接続を切ることはできませんが、蓄電池と太陽光発電の容量次第では基本料金と雨天が3日ほど続くといった時だけ電気を買うぐらい、にもできます。



3-2. 蓄電池って寿命があるって聞いたけど大丈夫?

 

結論からお伝えすると、寿命がありますが使いモノにならないわけではないです。

 

蓄電池はスマートフォンの電池と同じようにリチウムイオン電池で構成されていますが、スマートフォンも数年使っているとすぐ電池がなくなったりしますよね。

それと同じように、蓄電池の寿命とは初期容量に比べて約6割ぐらいしか充電できなくなることを指します

 

実際にシャープの蓄電池の場合、10年使用して60%程度の蓄電容量を保証するとしており、10年程度で最大で3~4割程度劣化する見込みです。

スマートフォンの電池のイメージではすぐ劣化するようなイメージがありますが、住宅用蓄電池の場合は、過放電・過充電の抑制や、電池も質のよいものが使われていることが多いため、同じリチウムイオン電池でも数年で劣化するようなことはありません。

 

スマートフォンの電池がすぐ劣化する原因としては、寝ている時などに充電して過充電を繰り返すことと言われていますが、住宅用蓄電池の場合、多くの機種が90%までしか充電できないような制御が入っています。

 

保証も10年・15年という保証期間が設けられている商品が多いため、長い期間安心して使うことができます



4. まとめ

 

昨今の太陽光発電と蓄電池で知っておくべきポイントを解説してきました。

 

オール電化、もっと言えば時間帯別契約で電力契約をする場合、このような太陽光発電との組み合わせをしておくことがおすすめと言えます

 

蓄電池まで導入できればベストではありますが、導入コストも高くなるため、最低でも太陽光発電システムを導入するところまでやっておくとよいでしょう。

 

昨今では、蓄電池が後付けしやすいパワコンを備えた太陽光発電システムもありますので、みなさんの要望次第では、このようなシステムを導入しておくと将来のリフォームの際に便利です。


また、オール電化の基礎の話もこちらのブログでしていますので、合わせてご覧ください。

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